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タナゴと二枚貝のはんしょくについてのおはなしです。



これはタナゴのオスです。
産卵の季節にはメスのタナゴにもてるようにすごくきれいな色になります。
タナゴのオス 「オレイケメン」



タナゴは、貝に産卵するかわった魚です。
タナゴのオスは、産卵によさそうな貝をみつけます。



貝をみつけると、他のタナゴをおいはらい、そのまわりになわばりをはります。
タナゴのオス 「あっちいけ!」



オスは卵をもったメスを自分の貝につれてきて、産卵します。
タナゴのメス 「あら ステキなかた」
タナゴのオス 「この貝いいでしょ。卵産もうよ」
メスが卵を産むと、オスは貝のまわりで精子を出し、卵は貝の中で受精します。



卵は逃げることができないので他の魚にねらわれます。
しかし、タナゴの卵は貝の中にあるので、他の魚がきても食べられません。
他の魚 「ちくしょー」



タナゴの卵は貝の中で泳げるようになってから出てきます。



このように、タナゴは繁殖するには二枚貝が必要です。



二枚貝も繁殖に他の生き物を使います。
これは二枚貝のお母さんです。
貝の赤ちゃんはよく見るとキバのようなものがついています。



貝の赤ちゃんはお母さんから出てくると,まわりにいる他の魚にくっつきます。
貝の赤ちゃん 「ぱくっ」



くっついた貝の赤ちゃんは魚の体液をすって成長します。
貝の赤ちゃん 「ちゅうちゅう」
その後、貝になります。



二枚貝が繁殖するには、ヨシノボリなどの水底で生きる魚が必要です。



このように生き物はお互いに利用しあって生きています。
この関係を生態系といいます。



タナゴは貝がないと生きていけません。
貝も他の魚がいないと生きていけません。
タナゴを保全するにはタナゴだけではなく、貝や他の魚、それぞれのエサになる生き物など、ぜんぶを守る必要があります。



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